
遺伝カウンセリングのプロフェッショナルへ
2024年度 学会のお知らせ
2024年5月18-19日に開催される日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(Japanese Organization of Hereditary Breast and Ovarian cancer: JOHBOC)の学術総会の大会長を拝命しました。
学会のテーマを『積み重ねる-Evidence, Case, Discuss(科学的な根拠、症例、議論)-』としました。経験した症例を持ち寄って今後のよりよい医療を考察したり、症例を集積して科学的な根拠を構築する一方で、正解のない領域についても議論を重ねて深めていく-。HBOCに関連する最近の話題や情報を提供するとともに、遺伝医療の基本に立ち返って皆様と一緒によりよいHBOC診療を考える機会としたいと考えています。
皆様のご参加、演題の応募をお待ちしております。

大学院で遺伝カウンセリングを学ぶことを考えている方へ
私たち順天堂大学大学院医学研究科遺伝カウンセリングコースは、2020年4月に新設され、2023年4月に第4期生を迎えました。在学の2年間のうち、1年目は、遺伝カウンセリングの基本的な知識や現場で必要なデータベースなど情報源へのアクセスの仕方を学びます。2年目は、附属病院での遺伝カウンセリングに陪席したり、病棟で患者さんに家族歴を伺ったり、検査の同意取得に同席して、医療の実際を体験します。また、担当教官の指導の下、テーマを決めて修士論文を作成します。卒後、遺伝カウンセラーの認定試験を受けて認定遺伝カウンセラーとなります。
本学の附属病院は最先端の医療を提供しているので症例数も多く、広範な遺伝性疾患の体験が可能です。遺伝カウンセリングはたいへん奥が深い職種です。遺伝医療に情熱(こだわり)をもって、自分を信じて努力を積み重ねることができる方-そんな方にぜひ来ていただき一緒に勉強したいと考えています。